昨年から取り組んでいたニッケルハルパの内1台がようやく完成しました。
ボディは全てスプルース。
今作は、中音域C弦の音域を拡張しました。スタンダードなサールストロムハルパだと、C弦の最高音はBなのですが、今回その上にキーを4本追加（H/C/Cis/D）しました。
中段のキーを増設すると上段キーにも少し工夫が必要になります。というのも、上段のキーの内、FisやBは通常下方へベンドさせるのですが、そのベンドする先に中段の増設キーが位置しているので、上段Fis/Bはベンドさせないように作らなければなりません（ベンドさせる理由: 弦楽器は高音側に行けば行くほど各ピッチ間が狭くなってしまうので、ニッケルハルパの上段のキーのハイポジ側は、ピアノの白鍵と黒鍵のように音鍵を上下ジグザグにズラすことで、打鍵部の面積を維持したまま狭い間隔でのピッチ変更を可能にしています）。なので今作は、上段キーはCまで一列に並んでいて、F〜Hまで少しbusyです。
わかる人だけわかってください。
これまで一般的なキー構成のハルパを弾いてきた方は、キーの並びが少し違うので慣れるのに少し時間がかかると思います。無論出る音自体には変わりないので、演奏する曲が制限されるとかそういった不都合は生じませんのでご安心を。
試奏/購入を希望される方はご一報ください（試奏の場合はダルシクラフトへまずご連絡いただくのがスムーズです）。
今現在、スウェーデンから輸入する場合、価格引き上げがあったり、製作納期がいつもよりもかかったりで、これまでよりもストレスがあるようです。この機会に是非。
Domestic selling/shipping only. Thank you for your understanding.